2014.05.27
こんにちは、ムシムシと暑さが体にしみる午後ですね。
庭匠風玄の堀内です。
ブログの更新をずーっとサボってしまったので、昨年に改修工事を行った、山梨県笛吹市にある檜峯(ひみね)神社のことをアップしようと思います。
山梨県といえば! 今、朝の連続テレビ小説「花子とアン」の舞台です。
私の故郷、山梨を出て14年近くになりますが、両親と話すときは甲州弁が少し出ます。大学入学のとき東京へ出たときは方言が出るのが恥ずかしく、一生懸命「標準語」を話そうと頑張ったものです。
『てっ!!』は祖母が使っていました。懐かしく思いながら見ています。
思い出話はこれくらいにして、
本題の施工模様です。
写真の1枚目が神社の大鳥居、境内の正面になります。2枚目が改修前の石階段、3枚目が改修前の参道です。
長年、改修されず風雪にさらされた歴史を感じます。
まずは、石階段の改修から着手です。石を外してみると思いのほか大きく、立派で美しい花崗岩ができていました。
ここ、檜峯神社は山の中にあり、携帯の電波も届きません。山からの湧水を飲むことができ、シカと遭遇することもあります。
こんな大自然の中だからこそ、昔ながらの工法で改修工事を行いました。
その1つとして、セメントは一切使わず、消石灰と黒土を混ぜ、ならし、たたくことによって固めます。三和土(たたき)の工法を使っています。
これを繰り返し、地を作り石を据え、新たな石段に生まれ変わっていきました。
徐々に変化。石段はこれで完成です。
次は、参道部分です。
もともとあった飛び石のような張石はすべて外し、ゼロからのスタートです。
据え方は石段と同じで消石灰を使用しました。
階段のラインに合わせ石を割ったり叩いたり、いらない部分をはつったりしながら、面を合わせていきます。こちらも徐々に張石ができてきました。
ついに、参道完成です。
檜峯神社は氏子民の皆様の生活を守り、氏子民の皆様によって守られてきました。
また、大栃山・釈迦ヶ岳の玄関口です。たくさんの登山者も訪れ、県内外から湧水を汲みにたくさんの方も訪れます。
そんなたくさんの方々が安全に本堂へ参拝できるように改修工事を行わせて頂きました。
ご依頼してくださいました、氏子民の皆様、本当にありがとうございました。
今年2月の2度の豪雪にも、びくともせず春を迎えていました。
山梨に行かれることがありましたら、ぜひ、訪れてみてください。
では、また。
2014.05.27
皆様、こんにちは。
季節も初夏へと変わり、来週には梅雨入りか、というニュースを耳にするこの頃です。
ブログの更新もせず・・元気にしております。庭匠 凬玄の堀内です。
先日、湯河原のT様邸庭園にて、雑誌の取材を受けさせて頂きました。
掲載される雑誌は『GLOBAL TRY』というビジネス雑誌で、その名の通り、『世界で活躍している人や活躍したいと考えている若者にスポットを当てる』というコンセプトの雑誌です。
取材を受けるのは、初めてでしたので、親方の深津と堀内、共々緊張しておりましたが、担当の方がお話を掘り下げて下さり、楽しくお話ができました。
写真は取材中の様子です。
せっかくの取材ですので、会社のはっぴを着てバシッと決めさせて頂きました。
取材内容は、修行時代に深津 が南アフリカやサウジアラビアの作庭に従事させていただいた頃、国外に出ての経験や、感じたこと、考えたことなどをお話させて頂き、今後の展望についてもお話させて頂きました。
雲行きが怪しくなってきたなぁと思っていると、ザーっと強い通り雨が降りました。
雨はお庭にって恵みです。そのおかげで、中庭の杉苔も、もくもくと開き、美しさが増しました。
新緑の中、取材をしてくださったUBICの勝部様、またこのようなご縁を頂けたことに感謝でいっぱいです。
庭園は、すっかり芽吹きが終わり新緑にもくもくと萌えています。
昨年の梅雨は短く、夏は猛暑で雨も本当に少なく、植えたての樹木にはとても過酷だったと思います。また、秋から冬にかけては強風が吹き抜け、それでもまだ根を張れていないにも拘らず、大きく枝葉を揺らしながらもじっと耐え、年明けにはたくさんの雪も降ったのに、春にはちゃんと芽を出し、枝を張り、根を伸ばし、「元気だよ、大丈夫だよ」と伝えてくれているようです。そんな姿は本当に誇らしく感じます。
こんな、エネルギーに寄り添って、大好きな作庭に従事できることは本当に幸せです。
これからも、たくさんのお庭を造り、喜びを広げていけるようがんばろう!!と思っております。
それでは、また。