2013.07.16
こんにちは。庭匠風玄東京の堀内です。
暑い暑い毎日ですが、夏バテしていませんか?まさかこんなに早く梅雨明けしてしまうとは思っていなかったので、庭に植えた樹木たちも暑さに耐え凛としています。
前回、ブログを書いてからもう2か月以上が経ってしまいました。うれしいことに毎日、忙しく仕事をさせていただいています。更新をしていなかったので石積みをし、植栽をし…と進んでおります。
前回のブログを見ると…作庭工事の入口の部分までしかご紹介させていただいていませんでした。あれからどれだけの変化があったのか‼写真をたくさん載せますのでごらんになってください。
タイトル通り、土台を作りながら『石積み』をしていきました。
高さ約2.5mある既存の石積みを一度崩し、その石を再利用して新たに石積みをしていきました。
もともと積んであった石は予想以上に大きく驚きましたが、迫力のある石積みが作れるのでは、と楽しみが増していきました。
新規石積み二段目。立派な石がたくさん出てきたおかげで、ずっしりと安定感があります。もともと高さが2.5mあったので、その高低差を解消するため1.5~1.7mの高さでこちらは進めいていきました。
石積みの工法は『野面(のづら)の空積み』です。石1つ1つを止めるのに、コンクリートなどは一切使用せず、砕石と栗石で下地を作り石の裏側にも層にしていれ、石を止めます。
と、ここまで空積みの説明を書いてみましたが、わかりづらい…。と思い絵を描いてみました。
図解にしてみました。このようになっています。そして、下地と裏込めなのでまったく見えません。
私たちの師匠がいつも言っていました・・・
「見えないところに力がこもっている。だから石が止まるんや。」
と。ここが要なのです。そして、目玉石。がちっと入って石が止まる。嘘みたいですが本当なのです。図解の上の写真でもわかるように、石と石の間に小さい石がはめ込んであります。これが目玉石です。
着工前から石積みの序盤までの写真です。少しですが変化が見えます。
石はそれぞれ大きさも形も違います。そして、ここでは選んで石をもってきたわけではなく、この場所で出た石を使っています。なので種類もいろいろです。
石を積むときもう一つ大事なことがあります。それは『合端(あいば)をあわせる』ことです。隣同士、上下当たってくるラインを合わせます。そのためには、邪魔になってしまうでっぱりを取ったり、丸い面を平らにしたりと、加工をします。
上の写真のように、石ノミと石頭(せっとう)を使っていらない部分を割ります。大きく割る場合はコヤスケという違う道具を使います。私も割っています。
L字型のように石積みをしました。今はここに植栽が入っています。
次回は植栽編をアップします。
長文になってしまいましたが、最後までご覧になってくださりありがとうございます。
次回もぜひお楽しみに!
今日も暑くなるようです。くれぐれも体調を崩さないようご自愛ください。
それでは、また・・!